「万博と鉄道」松本典久著
「万博と鉄道」松本典久著
1970(昭和45)年、日本、そしてアジアで初めて開催された「大阪万博」には、会期中に平均1日約35万人、6421万人が来場した。
準備中から来場者のアクセス手段は大きな課題で、検討の結果、公共交通機関、それも大量高速輸送能力に優れた「鉄道」に頼ることになった。
大阪市営地下鉄を延伸、さらに地下鉄に臨時線をつなげ、来場者を会場のメインゲートまで輸送した。
以降、「つくば科学万博」や「愛知万博」など、万博に向けて整備された鉄道の多くは、その後も地域を支える交通手段として活用されてきた。万博はこうしたインフラのステップアップを生み出す原動力にもなってきた。
1970年の大阪万博から、開催中の「大阪・関西万博」まで、鉄道と各万博のかかわり方を解説したテキスト。 (交通新聞社 1100円)