「写真が語る敗戦と占領」太平洋戦争研究会著

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「写真が語る敗戦と占領」太平洋戦争研究会著

 終戦とともに始まった米国による日本の占領は6年8カ月に及んだ。当初、米国は日本を5地域に分割して連合国(米国・ソ連・英国・中国)による共同統治を計画していたが、その後、単独占領に方針を転換。もし、共同統治となっていればドイツのような国家分断、民族断裂の悲劇・苦悩を味わっていたかもしれないという。

 焦土と化した占領下の日本で、日本人はどのように生き、どのように復興の道をたどってきたのか。1945(昭和20)年8月15日から、サンフランシスコ講和条約の発効によって日本が独立を回復する1952年4月28日まで、米国の国防総省に保管されている当時の記録写真を紹介しながら、先人たちが生きた激動の時代をたどったビジュアル歴史テキスト。 (筑摩書房 1320円)


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