花音マグロを釣る! 22キロのキハダと格闘30分

公開日: 更新日:

走る獲物、止まらぬライン

 朝5時に千葉の勝山港から出船。途中、海上イケスでエサのイワシをゲットした。ちなみに、キハダマグロ釣りには主に2パターンある。ひとつは、コマセを使って、オキアミを刺しエサにする「コマセ釣り」。もうひとつは、生き餌のイワシを泳がせて食わせる「フカセ釣り」だ。

 生きたイワシを使うフカセ釣りの方が釣果は期待できるが、基本的にリールは電動ではなく手巻きのスピニングを使うため、獲物がかかれば腕一本でマグロとの体力勝負になる。それまで4回の釣行はコマセで狙った花音さん、フカセは2度目の挑戦だった。

「ポイントに着いて3投目でした。生き餌のイワシを真っすぐ前に30メートルほど泳がせたところで、ラインがバーッと横に走った。なにかがかかった証拠。合わせはいらない。リールのベールを戻すだけです。ヒット! の声に船中は一気に慌ただしくなります。マグロが走って糸が絡まないよう、全員が竿を上げ、ラインを回収します。ここからファイト開始です」

 竿をあおり、下ろしてはリールを巻くの繰り返し。その間、海中を縦横無尽に走りまくるマグロが、ジーーッ! ジジーーッ! とリールからラインを引き出していく。ドラグを調整しながら、なんとか相手の動きを止めようと応戦するが、勢いは止まらない。ジッジジジーーーッ!! なおも凄まじい力で抵抗するマグロに、華奢な細腕で対抗した。

「一瞬で100メートルは走ったマグロをやっとの思いで50メートルまで引き寄せた--と思ったら、また100メートルは走る。18キロのカンパチも釣り上げた経験がありますが、やっぱりキハダマグロのパワー、引き、ファイトは別格。女性だと後ろから誰かに服を引っ張って押さえてもらわなければ海中に引きずり込まれそうになるし、ロッドのグリップエンドにクッションを装着してやりとりしないとお腹にアザができるほどです。竿を支える左手、リールを巻く右手の握力がなくなり始めながら自分に言い聞かせたのは、とにかく焦るなということ。ファイト中にマグロをサメに食べられてしまうことも少なくないので、どうしても慌てて巻いてしまう。アドレナリンも出まくってますし(笑)、いよいよ強引なやりとりになってしまう。前回、ラインブレークしたのもそれが原因でした」

■両腕がパンパン、全身筋肉痛

 30分の格闘の末、ようやく釣り上げたのは、自己記録を8キロ更新する丸々と太った22キロのキハダマグロだった。その日、マグロは好調で船中なんと16本。40キロ超の大物もあがった。

「翌日は両腕がパンパンで全身筋肉痛。ウンウンうなりながら、改めて達成感を感じました。マグロ釣りと聞くと、ハードルが高いような気がしてしまいますが、実は魚をかけることには特別な技術や経験はそれほど必要ありません。運と体力があれば、ビギナーズラックが期待できる釣りです。現に私がラインブレークして悔しさを味わった日に、釣りをするのが初めてだという女性が20キロ弱のキハダマグロを釣り上げていましたから。シーズンは8月から10月くらいまで。まだ間に合いますよ!!」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希の選手会脱退に「情けないし、寂しい」 球界に広がった“第2の朗希”への危機感

  2. 2

    中傷動画疑惑に「ナメプ」連発の高市首相に大打撃! 共同通信の作成者証言報道を皮切りにメディア総攻撃開始

  3. 3

    中傷動画疑惑めぐる高市首相「虚偽答弁」の“証拠”出た! 木下剛志秘書の「回答書」公開され万事休す

  4. 4

    東京都内の選挙で自民また手痛い負け…「リベラル一掃を」と鼻息荒かった杉並区長選も暗い先行き

  5. 5

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  1. 6

    ドジャース大谷6年連続オールスタースタメンに暗雲…建国250周年の地元票が生む“フィリーズ包囲網”

  2. 7

    高市首相に疑惑炸裂で「茂木新総裁」が急浮上 キングメーカー麻生太郎氏とも関係良好、経験値の高さも折り紙付き

  3. 8

    トンチキアイドル枠独占のM!LKが“ポスト嵐”に急浮上! イケメンからインテリまで幅広く

  4. 9

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  5. 10

    紙切れ一枚でクビに…怒りに任せて野球用具すべてを詰め込んだバッグごと、ゴミ箱にぶん投げて球場を後にした