石狩市民図書館(北海道)鮭、石狩鍋、俳句関連が豊富、新鮮な野菜も買える
鮭の生態や石狩鍋のルーツについての資料も
蔵書は閉架図書も含めて約30万冊。中でも特色があるのは地域資料だ。2階の地域行政資料のスペースには「鮭、石狩鍋コーナー」と「俳句コーナー」があり、それぞれ120冊ほどの資料をそろえている。
石狩といえば、鮭を主材料にした味噌仕立ての石狩鍋が有名。同コーナーには料理に関するものをはじめ、鮭の生態や石狩鍋のルーツなどについての資料もある。
「石狩は江戸時代末期から俳句が盛んなまちでもあります。昔、尚古社という俳句結社があり、有名な俳人や文人を招いたり、選者を依頼したりするなどの活動を行っていました。『俳句コーナー』には尚古社の人たちが詠んだ句集などがあります」(工藤さん)
同じく2階の地域行政資料のスペースには旧厚田村(現石狩市)出身で、「新選組始末記」「勝海舟」「国定忠治」などで知られる作家・子母澤寛のコーナーもある。
エントランスホールでは飲食が可能なほか、喫茶コーナーにはコーヒーやパスタ、チャーハンなどの軽食がある。
「喫茶コーナーでは地元の野菜や果物も販売しています。夏はスイカ、いまの時期はキャベツ、白菜、大根などで、新鮮で安いと評判。野菜や果物目当てで、開館前に行列ができることもあるほどです」(同)
図書の修理やおはなし会など、市民によるボランティア団体が活動しているのも特徴だろう。「市立図書館」ならぬ「市民図書館」たるゆえんだが、決して閉鎖的ではない。手続きさえ踏めば、石狩市民以外でも本や資料を貸し出してもらえるし、貸し出し点数に制限はない。
●住所 石狩市花川北7条1丁目26番地(℡0133-72-2000)
●開館時間 火、金曜は午前10時~午後6時(水、木曜は午後8時まで、土日祝日は午後5時まで)。毎週月曜、祝日の翌日、年末年始、図書特別整理期間は休館
●アクセス 札幌から地下鉄南北線終点の麻生駅下車。バス「麻13番」または「麻15番」で「石狩庁舎前」下車、徒歩5分


















