トランプ大統領は著作権侵害でイエスに訴えられない? 生成AIで作成したパロディー画像が物議

公開日: 更新日:

イエスに肖像権はない?

 では、このAIがつくった画像は「著作権」や「肖像権」に抵触しないのだろうか?

「著作権法第30条の4により、生成AIが作成したイラストの著作権は原則発生せず、利用することができます。ただし、著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りではありません。トランプ大統領など個別のケースについてはお答えを差し控えさせていただきます」(文化庁担当者)

 AIは過去にネットに出回ったものを参考に画像を作成しているが、頭がいいので完全なパクリ(盗用)はしない。少々小難しい説明だが、AIが自律的に生成した作品は、「思想または感情を享受していない」ため著作権は発生しないという考え方があるようだ。

 では、勝手に姿を使われたイエスに肖像権はないのか。

「肖像権は、その人の死亡によって原則消滅します。したがって2000年前に亡くなったイエスに肖像権はない。AIがヒントにしたであろう過去の絵画の著作権についても、日本では作者の没後70年、米国でも最長95年で消滅します。トランプ大統領の肖像権についても、アメリカでは『表現の自由』(合衆国憲法修正第1条)が優先されるため、大統領に肖像権はないという考えが一般的です」(著作権に詳しい弁護士)

 ちなみに、悪魔であるデーモン閣下(推定10万63歳)は、2018年にNHKの子供向けアニメ「ねこねこ日本史」に自身のパロディー画像を無断で使われて心身に被害を被ったと抗議し、NHK側に画像を削除させたことがある。デーモン閣下は悪魔だが、少なくともイエスと違って存命中だ。

 いずれにせよ、今のトランプをイエスが見れば「もう少し謙虚になり、もう片方の頬を差し出しなさい」と諭すはずだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐