春先にクマが都市部に異常出没するワケ 京都市や仙台市、秋田市など目撃情報多発
冬眠から目覚めたのに森の中にエサがまったくない
クマによる人身被害が過去最悪となった昨年と比べ、今年は春先からよりクマが人里に近づいてきている。
「前の年に大量出没した翌年の春先に市街地に多く出没する傾向があります。3年前がまさにそうでした」と、環境省鳥獣保護管理室担当者がこう続ける。
「昨年、柿の木があった場所とか、人が住む地域に行くとおいしい食べ物があることを学んだ。味を覚え、捕獲されなかったクマたちがエサがあるところを思い出し、山から下りてきたと考えられます。クマは学習する動物ですから、また人の近くに行けば食べ物にありつけると考えているのではないか。それで市街地近くに生息することに慣れた可能性もあります」
昨年の大量出没はクマの主なエサとなるブナの実が凶作だったことが、原因の一つとされていた。
ブナの結実調査を行い、今年は「豊作」を予測している「秋田県林業研究研修センター」の和田覚環境経営部長はこう指摘する。
「4月はまだ山の植物が芽吹いておらず、その上、昨年はブナが凶作だったため、今年は地面にドングリがまったく落ちていません。冬眠から目覚めたのに森の中にエサがまったくなく、食べ物を求めて人里に下りていった可能性があります。GWが明けたころには食べ物が増え、少しは落ち着くと思います」
そうなることを願うばかりだ。
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