春先にクマが都市部に異常出没するワケ 京都市や仙台市、秋田市など目撃情報多発

公開日: 更新日:

冬眠から目覚めたのに森の中にエサがまったくない

 クマによる人身被害が過去最悪となった昨年と比べ、今年は春先からよりクマが人里に近づいてきている。

「前の年に大量出没した翌年の春先に市街地に多く出没する傾向があります。3年前がまさにそうでした」と、環境省鳥獣保護管理室担当者がこう続ける。

「昨年、柿の木があった場所とか、人が住む地域に行くとおいしい食べ物があることを学んだ。味を覚え、捕獲されなかったクマたちがエサがあるところを思い出し、山から下りてきたと考えられます。クマは学習する動物ですから、また人の近くに行けば食べ物にありつけると考えているのではないか。それで市街地近くに生息することに慣れた可能性もあります」

 昨年の大量出没はクマの主なエサとなるブナの実が凶作だったことが、原因の一つとされていた。

 ブナの結実調査を行い、今年は「豊作」を予測している「秋田県林業研究研修センター」の和田覚環境経営部長はこう指摘する。

「4月はまだ山の植物が芽吹いておらず、その上、昨年はブナが凶作だったため、今年は地面にドングリがまったく落ちていません。冬眠から目覚めたのに森の中にエサがまったくなく、食べ物を求めて人里に下りていった可能性があります。GWが明けたころには食べ物が増え、少しは落ち着くと思います」

 そうなることを願うばかりだ。

  ◇  ◇  ◇

 クマ被害、クマ対策の最新ニュースは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中村倫也が「風、薫る」に大貢献…妻・水卜麻美アナとの「ずっと仲良く」「にこやかな」近況

  2. 2

    欧州初の日本人指揮官誕生へ 森保一監督の“再就職先”は「ベルギー1部の日系クラブ」一択か

  3. 3

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  4. 4

    新庄監督の“再就職先”に挙がるまさかの球団 采配に賛否もチームのテコ入れ役にうってつけ

  5. 5

    菅野智之トレード不成立の裏に致命的な“前科”…ここまで11勝4敗でも市場価値が低かったワケ

  1. 6

    巨人が今オフにも菅野智之を“買戻し”へ…完全復活の元エースを待つメジャーとの争奪戦

  2. 7

    腎臓病(4)ソーセージ、ちくわ、プロセスチーズの取り過ぎが腎機能を低下させる

  3. 8

    高市首相“被災地利用PV”が大炎上! ピアノBGM付きでヘリから合掌、酷暑に汗一滴かかない不可解

  4. 9

    被災地を踏み台に…確かにビンビン「伝わる」高市首相の人気取り “政治の師”は激励に駆けずり回るハード視察

  5. 10

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり