大井町の高架下「北一倶楽部」で蝦夷鹿鍋の至福 残りの汁もパスタで堪能
高架下の話の続き。密かに高架下昭和酒場シリーズができるのではないかと考えているアタシです。
自分が酒を飲むようになって、初めて高架下の楽しさを知ることになった。生まれて初めてホッピーを飲んだのは有楽町のJR高架下の酒場。昼飲みにはまったのは蒲田の池上線高架下。ひところ通っていたのが大井町は大井町線高架下だ。昔は東急大井町駅から品川区役所までずらっと昭和の店が並ぶ高架下商店街だった。半分ほど姿を消してしまったが、今ではトラックスができ、この高架をくぐれば令和から昭和にタイムスリップできる。
実はこの高架下にとんでもない名店があることを不覚にも今の今まで気付かずにいた。
その店は「北一倶楽部」。狭い入り口横の赤提灯に成吉思汗と書かれている。きっと一人飲み専門のアタシのことだから鍋を囲む店は無意識に敬遠していたのだろう。飲み友のT君から「今シーズン最後の蝦夷鹿を食べに行きましょう」。この悪魔の囁きに返事をする前に涎を垂らしてしまった還暦男。このトシになると口元が緩くなっていけないね。入り口で白鳥店主が出迎えてくれた。
そのにこやかな笑顔には苦労を経験した人にしかない優しい人柄が滲み出ている。白鳥さんのその顔を見ただけで期待値はストップ高。店内はカウンターと地下にテーブル席、左奥には隠れ家的コーナーがあり、我々はその奥に陣取る。
















