「春クマ」大量出没で早くも犠牲者は3人に…観光地や地元民の悲鳴と嘆き
過去最多の昨年を上回るペース
過去最多の13人が犠牲となった昨年度、最初にクマによる死亡が確認されたのは6月22日。今年はGWが明けたばかりの5月初旬時点で、早くも3人が亡くなった可能性がある。
八幡平市は青森と秋田両県に接し、農業と観光業が主要な産業。4月中旬に開通する岩手と秋田にまたがる全長27キロの雪の回廊「八幡平アスピーテライン」は、人気の観光スポットのひとつだ。
「観光客には『クマに注意して下さい』と言いますが、何もできないのが現実です」と地元の観光業者がこう続ける。
「トレッキングのお客さんは『山に入るのが怖い』と言って、最初から八幡平を選択肢から外します。県営松川キャンプ場も昨年、いったん閉じたままです。被害はありませんでしたが、お客さんが来ないのです。『風評で困っている』と行政に訴えても県がチラシを作ったり、警察や職員が巡回する程度です。クマの場合、ほとんど解決策がなく、打つ手なしです。駆除しているといっても、被害者にしたら『ここにクマがいる』『居座っている』『危ない』と知らされないまま、突然襲われる。殺されてから駆除しても遅いのです」
出没地点には「クマに注意」といった看板を掲げて観光客や地元民に注意を促しているが、相手は野生動物だけに行動予測はつかない。
「昔は鉄砲撃ちが結構いてクマが人間を恐れていたが、今は人間のことを狩りやすいと学習しているのでしょう。自治体判断で市街地での発砲を認める『緊急銃猟』では限界があります。昔はそんなに見るものじゃなかったのに、これだけ大量出没しているのだから相当危機感はあります。見つけたらすぐ駆除し、個体管理を進めないと。もはや増え過ぎです。農業や林業、工事関係者などは外に出なければ仕事になりません。とにかく安心して働き、生活ができ、観光客にも来てもらわないと地元経済への打撃も大きい」(地元住民)
このままでは過去最悪被害を上回りかねない。
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