ウェルビーイングな生き方を探る(上)役割意識と刹那的な価値判断に翻弄される日本人

公開日: 更新日:

 ──本来自由な意見交換ができるはずのネット空間が、誹謗中傷の温床になってしまっています。

香山 私がXでパレスチナ問題について発信すると、必ず中傷、罵倒する言葉が来るのですが、それをよく見ると、あるインフルエンサーが私の発言を見つけて、中傷発言をしていて、そこに多くの人たちが便乗しているのです。悪口一つ、誰かが言わないと言えない。悲しい話ですよね。

 ──同質性に依存しているんですね。

香山 インフルエンサーの発言と同じことを発信することで、自分も体制派なんだという自己確認をしている。一瞬で終わってしまう快感ですね。未来に対する希望が持てない中で、ネット社会でもリアル社会でも、地道に考えるとかではなく、瞬間的な判断で行動に出るという人たちが増えていますね。 (つづく)

▽香山リカ(かやま・りか)精神科医、評論家。北洋大学客員教授。北海道むかわ町の穂別診療所副所長。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網