豪で保育士の男が幼児への性的虐待で逮捕…1200人超の子どもが「感染症検査」の異常事態
豪ビクトリア州メルボルンで、保育士の男が複数の幼児への性的虐待の疑いで逮捕された事件が、1200人以上の子供に影響を与える深刻な社会問題に拡大している。
今年5月12日、メルボルン郊外にある保育・幼稚園「クリエイティブ・ガーデン・アーリー・ラーニング・センター」(写真)で保育士として勤務していたジョシュア・デール・ブラウン容疑者(26)が、8人の幼児(5カ月~2歳)に対する性的虐待を行った容疑で逮捕され、70以上の罪状で起訴された。
ビクトリア州警は、ブラウン容疑者が2017~25年までの間に、メルボルン周辺の20の保育施設で働いていたことを確認。現時点で、他の保育施設での被害は確認されていないが、余罪の可能性があるとして捜査を続けている。
事態をさらに深刻なものにしたのが、ブラウン容疑者が幼児に対して何らかの感染症を移した恐れだ。ビクトリア州保健当局は、具体的な感染症の種類については捜査の機密保持とプライバシー保護などから公表を控えているが、ブラウン容疑者が働いていた保育施設に通っていた約2600世帯の保護者に連絡し、うち1200人の子どもに対して感染症の検査を受けるよう勧告した。検査対象の感染症は抗生物質で治療が可能であるという。