パーシヴァル 川辺友之社長<4>クラファン出資成功のカギは

公開日: 更新日:

 クラウドファンディング(CF)は個人や企業、団体などの実行者と支援をしたい人を結びつけるシステム。購入型、寄付型、金融型の3パターンがある。

 商品やサービスを支援してくれた人にリターンするのが購入型。地方自治体・市町村・公益法人などへ寄付し、寄付控除も受けられるのが寄付型。リターンが株式やお金など金融商品なのが金融型だ。

 通常は購入型を選択することが多い。このCFのサポートを行っているのが川辺社長だ。

「『キャンプファイヤー』はイベント系が多く、若い支援者が主体です。手数料は17%で、私たちが運営する『FAAVO大阪』のように地域密着型でもあります。いずれも独自のサイトを持っていて、プロジェクトページ用の概要作成からスタートします」

 作成に当たり、必要になるのがプロジェクトの中心となる商品、サービス、イベントなどを明確にすること。リターンや目標額の設定も重要なポイントだ。申請が通れば公開されるが、実はここからが本番になる。プロジェクトページをSNSなどで拡散し、プレスリリースなどをマスコミに送るPR活動も行う。これがうまくいくかどうかが成功の分かれ目になる。

開始後24時間以内に目標額の30%に届くのが重要

「成功のカギは仲間の存在です。CFは一人ではうまくいきません。プロジェクトのアイデアを出し合い、PR活動をしてくれるメンバーの存在が欠かせません。目標額に届かないときも共に励ますなど、仲間意識が必要不可欠なのです」

 あえて目標金額を低めに設定することも。

「プロジェクトはスタートダッシュが命。開始後24時間以内に目標額の30%に届けば達成する確率が高いですね」

 あとは共感を得られる紹介文を書くこと。

「大事なのは三方よしの精神。プロジェクトの実行者、支援者、そして世間の三方が良くなることを情熱的に表現し、読み手の好奇心をくすぐることがポイントになります」

 そして最も重要になるのがリターンだ。

「選択肢を5~10種に絞ること。サンクスメールやサンクスレター、活動報告も人気の秘訣です。お礼の商品やサービスは、販売価格よりお得になるようにして支援を募ることが多いですね」

 これで億単位の出資金を集めた電動バイクのベンチャー企業もある。

 瀕死の紳士服メーカーの3代目として経営を立て直し、現在はクラウドファンディングをサポートする事業を行う川辺社長。大阪をはじめとして、もうしばらく街の小さな店舗は苦戦が続きそうだが、具体的な方法や成功事例をわかりやすく解説した、「クラウドファンディングで人生が変わる!」という川辺社長の著書も参考にしたい。

(取材・文=中森勇人) 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安倍前政権の反知性主義が「国産ワクチン開発遅れ」の元凶

  2. 2

    マリエの告発に出川哲郎ら事実無根と否定…なぜ今、何が?

  3. 3

    池江&松山を聖火最終走に祭り上げ!世論スルーの機運醸成

  4. 4

    思い出作りの訪米 何もしない首相はいてもいなくても同じ

  5. 5

    吉村知事がTV行脚で自己弁護 コールセンターに抗議殺到!

  6. 6

    マリエは今だから枕営業の実態告発 “海外の目”援軍なるか

  7. 7

    世界が称賛 松山支えたキャディーはゴルフの腕前もピカ一

  8. 8

    今が狙い目!PayPay銀行のキャンペーンで最大4500円ゲット

  9. 9

    都が見回り隊員に大盤振る舞い 日給1万2200円+αは妥当?

  10. 10

    原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘

もっと見る