新築マンション市場7年ぶりに首位交代 その要因と影響は?
首位交代――。新築マンション市場におけるトップの座が7年ぶりに入れ替わった。
不動産経済研究所が先週まとめた2020年のマンション動向調査で明らかになったもので、発売戸数ナンバーワンの地位を獲得したのはオープンハウス傘下で、関西地区などに強いプレサンスコーポレーション。19年まで6年連続首位を保ってきた住友不動産は3位に後退した。
調査によると、20年の全国のマンション発売戸数は5万9907戸で、前年比15・2%減。2年連続の前年割れとなり、6万戸を下回ったのは1976年以来44年ぶり。ピークだった94年(18万8343戸)の約3分の1の水準にまで落ち込んだ。
エリア別に見ると前年実績を上回ったのは東海・中京地区などごくわずか。市場全体の半分弱を占め「主戦場」(業界大手幹部)とされる首都圏が12・8%減の2万7228戸となったのをはじめ、大半の地区で2ケタの前年割れを記録した。