小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

欧州No.1SUV ルノー キャプチャーは日本でも売れるか?

公開日: 更新日:

ルノー キャプチャー(車両価格:\2,990,000/税込み~)

 微妙に気になるクルマにやっと乗れた。新型ルノー キャプチャーだ。日産とアライアンスを組む仏メーカーのコンパクトSUVだが、正直日本じゃあまり見かけない。

 しかし、欧州ではバカ売れで2013年に発売された初代キャプチャーはいきなり欧州のSUV販売でNo.1に。2019年までに170万台を売り切った。さらに新型2代目も登場し、2020年も欧州No.1SUV。

 しかも新型は初代の欠点を見事に取り去っている。それだけに日本でも期待は大きいが、まずいいのはボディーサイズだ。

 全長はプラス95mmの4230mm、全幅はプラス15mmの1795mm、全高はプラス25mmの1590mm。幅は日本じゃ大きめだが、長さ4.2m代は日本でも扱いやすい。それでいて室内はプラス35mmのホイールベースの延長でリアシートが拡大。大人3人がゆったり座れるようになっている。

 ラゲッジ容量も大きくなって最大536ℓ。これはステーションワゴン並みの広さで、16センチのロングシートスライドも付いているから、荷物が少ない時には荷室を減らして室内を拡張できる。

走りのしっとり感はドイツブランドも顔負け

 エクステリアは、ルノーならではのライトがキラキラ印象的な少女漫画顔。特に初代は顔の印象が強かったが、今回カギ状のLEDのリングがついてほどよくワイルドに。

 さらなるポイントは走り味の向上で、今回から同じグループの日産ノートと共通の新世代プラットフォームCMF-Bを採用。これが軽量と剛性感たっぷりで、走りの良さは文句ナシ。マジメな話、高速性能の良さで知られるドイツブランド顔負けのしっかり感。特に高速道路での安定感は素晴らしく、同時にフランス車ならではのソフトさもあり長距離走るSUVとしてはベストに近い。

 ただし日本人ウケしにくい部分もあって、それはパワートレイン。兄弟ハッチバックのルーテシアと共通の1.3ℓ直4ターボを搭載し、SUVボディーに合わせてほどよく強化。ピークパワー&トルクはルーテシア比で23ps増の154ps&30Nm増の270Nmと、実はなかなかイイ。

見えづらいフランス車の壁とは

 街中から高速まで小気味良く走れるのだが、問題はハイブリッドの設定がない部分だ。全長4mちょいの国産SUVは、トヨタ・ヤリスクロスやホンダ・ヴェゼルをはじめほぼ半電動化している。もちろんガソリンモデルもあり、そちらの良さもあるとはいえ、ニッポン人はある意味「ハイブリッド慣れ」しきっている。ハイブリッドがないだけで購入の選択肢に入れないドライバーも多いのだ。

 ここには見えづらい壁が存在しており、コンパクト車でハイブリッドが当たり前の日本と、なくても普通の欧州車の壁だ。

 というか、今後、逆に欧州車が極端にフル電動化した場合、ハイブリッド中心の日本車が海外で売りにくくなる? ということもあり得るかも。いろんなカタチで内外の分かりにくい壁は存在しているのだ。

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