小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

徐々に進むボルボ電動化戦略! XC40リチャージPHEVに乗る

公開日: 更新日:

ボルボ XC40 リチャージプラグインハイブリッド T5(車両価格:¥6,490,000/税込み)

 3年前の17年6月に「2019年から全モデルを電動化する」と宣言した北欧のボルボ。とはいえ、ほとんどのモデルは、装着が比較的簡単なマイルドハイブリッド車。

 具体的には既存ガソリン2リッターターボの「T5」の代わりに、2リッターターボ+小型モーターの「B5」グレードが増える予定なのだ。小型モーターは、ピークパワー&トルクが13.5ps&40Nmとさほどパワフルではない。

 だが同時に本気の電動化モデルも徐々に増えつつあって、その1つが今回紹介する新型「XC40リチャージプラグインハイブリッドT5」だ。

 コイツは価格が多少高価という欠点もあるが、走りの上質感や電動感がもの凄いし、なにより扱い易い。

フル充電ならラクにEV走行30km

 ベース車は日本でも人気のコンパクトSUV、XC40。全長×全幅×全高は4425×1875×1660mmと横幅を除いてコンパクトで、それでいてホイールベースは2700mmと十分。しかもプラグインハイブリッド化により、室内がほとんど狭くなってない。

 車重は1790kgと重めだが、見た目は従来のXC40とほぼ変わらず。見た目は左前に充電ソケット用のフタと「T5」のエンブレムが新たに付いただけで、室内はセンターコンソールから大型モノ入れが排され、代わりに駆動用のリチウムイオンバッテリーが収まっている。

 容量は10.91kWh。これにより82ps&160Nmの駆動用モーターを使ってカタログ値で45.6kmのEV走行を可能とするのだ。

 もちろん40kWhの大容量電池で300kmもEV走行する日産リーフや、それ以上の電池で400km走るテスラのようなインパクトはない。

 だが自宅でフル充電済みならば、ラクに30kmはEV走行ができるし、それが終わっても今までのガソリン車以上に走りは上質。

日本の補助金を上手に使うべし

 エンジンは180psの1.5リッター直列3気筒ターボだが、ギアボックスの7速DCTにモーターが直結し、パワーを補う。肝心の走行フィーリングは滑らかの一言。聞けば7速DCTはボルボの内製で、同じくDCTにモーターを組み合わせた旧型ホンダ・フィットハイブリッドのような変速ショックはない。

 走行モードは「ピュア」「ハイブリッド」「パワー」の3つが選べ、充電が切れてからはハイブリッドやパワーモードで滑らかに走れ、その気になれば262psの強力なシステム出力も使えるのである。

 価格は649万円と正直安くない。だが日本の補助金を上手に使うとXC40のマイルドハイブリッド版Rデザインと16万円ほどしか変わらなくなる。

 電動化は言うほど劇的には進まない。こうやって徐々に進行していくのだろう。

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