おそうじ本舗 見澤直人社長(1)異端児がハウスクリーニングのプロ集団を率いるまで

公開日: 更新日:

 小学校でも異端児だった。とことん我が道を行くというタイプ。周囲に合わせるようなこともない。給食の時間は前と後ろの生徒が机をくっつけ、向かい合って食べる。だが、見澤少年だけは一つの机で単独で食事をしていた。当時の学校側の対応もおおらかだったといえる。

「いつも一人だけでポツンとおかれていたらいい気はしないのでしょうが、僕は全然平気だった」と話す見澤氏だが、両親は気が気ではなかったようだ。「このまま大きくなったら、何かとんでもないことをしでかすのではと心配していた」と振り返る。

 ある時、見澤少年は何を思ったか、トイレットペーパーの芯を集めだす。

「とにかく、急に芯が欲しくなったんです」

■芯欲しさに紙をどんどんトイレに放り込んで水浸し

 トイレットペーパーを次から次にほどいていった。芯を取り出した後に残った紙はどんどんトイレに放り込んだ。家中のトイレットペーパーをすべて使い切ると、見澤少年は満足して、外に遊びにいった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」