著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(57)国務大臣の不訴追特典と鳩山由紀夫のケース

公開日: 更新日:
9カ月で退陣した鳩山由紀夫首相(C)日刊ゲンダイ

 東京地検特捜部は、宮沢派事務総長の阿部文男が鉄骨加工会社「共和」側からの収賄容疑を素直に認める可能性は低いとみていた。否認すれば、容疑固めのため、ロッキード事件で田中角栄らを逮捕して以来の政治家逮捕も想定していた。

 しかし、もし首相になった宮沢喜一が阿部を閣僚に起用する… 

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