五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表(1)大手酒類メーカーを早期退職しクラフトジンづくり

公開日: 更新日:

「つばきを使ったクラフトジンは、世界的に見ても、おそらく当社が初めてだと思います」

 門田は開業前、「蒸留所の売店では、月50本販売」と書いた企画書を融資元の銀行に提出した。

 ところが、「あんな辺鄙な場所で50本も売れるわけがない。30本に書き直すように」と、修正を求められたという。

 蒸留所が立つ半泊地区は、福江島のはずれにある小さな入り江。大型観光バスが入ってこられるような道もない。

 それでも、今までに2000人以上の人が蒸留所に訪れ、売店だけで月200本以上を売り上げているという。

「GOTOGINを飲まれた方が、『どうしても訪れてみたかった』と言って、全国各地から足を運んでくれています」と、門田は顔をほころばせる。

 まだ手が足りず、見学ツアーは受け付けていないが、売店でジンを購入してくれたお客には、時間があれば蒸留所の案内をしているという。

 素材と製法に徹底的にこだわり、馥郁とした優しい香りと凝縮感のある味わいに仕上げた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」