さとゆめ 嶋田俊平社長(1)「700人の村がひとつのホテルに」で実現した地方創生の成功モデル

公開日: 更新日:

 さとゆめは、地方創生のトップランナーとして、今や全国の自治体から引っ張りだこのコンサルティング会社だ。

 一般的な地域創生コンサルティングは、課題解決につながる計画や戦略を練り上げ、それを報告書に落とし込めば完了となる。それをどのような形にしていくかはそれぞれの自治体次第ということになる。

 しかし、事業化の経験不足や人材不足によって、計画倒れになってしまう自治体は少なくない。

 そのような例を見てきた嶋田は、独り立ちして事業の運営ができるようになるまでをサポートする“伴走型コンサルティング”を独自に始めた。

 その中でも、地方創生の成功モデルとして注目されているのが、2019年、山梨県小菅村にオープンした分散型ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」である。

 公共交通機関が1日3~4往復のバスのみという過疎の村でありながら、1泊2食付きで3万円~という客単価で勝負をかけた。

「小菅村の場合、アクセスに難があるため、稼働率3~4割に設定しなければやっていけないという事情もあります」と、嶋田は語る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因