天気が景気をおかしくする? 観測史上で最も暑い2023年…“寒暖”混在で小売店から悲鳴

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 12月に入り、寒さが本格化してきたと思ったら、20度近いポカポカ陽気──。これでは体が持ちません。電車内では風邪をひいている人をたくさん見かけます。

 昔から天気によって景気が左右されているといいます。天気が消費活動に影響を与えるからでしょう。これほど天候がコロコロ変わると、小売店は大変です。

 先週、近くの大型ショッピングセンターへ出かけました。ある店の店頭に通常価格の3分の1ほどに値下がりした手袋を見かけ、衝動買いしました。その日は晴れていて暖かかった。朝見たテレビの天気予報で「今年は暖冬」とお天気キャスターが話していました。

 こうした報道を見た店長が、在庫リスクを恐れて手袋の値段を下げたのかもしれません。ところが、その翌日は猛烈な寒さが襲います。「値下げせずとも売れたか……」と思っても後の祭り。天候不順は小売店を悩ませているでしょう。

 今年は秋があっという間に過ぎてしまった印象です。本来なら、秋めいてくると厚手の衣料を求める客が増え、小売店の売り上げは増えます。春は夏に向けた薄手の服が売れます。季節の変わり目で売れるものがある程度、読める。それが四季のハッキリした日本の特徴でした。

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