横引シャッター 市川慎次郎社長(1)戦力になる社員を年齢で切るのはもったいない

公開日: 更新日:

 元気な高齢者が増える中、定年延長や定年制度の廃止を導入する会社も少しずつ現れている。

 その中でも横引シャッター(東京都足立区)は、定年のない会社のモデルケースのひとつとして注目されている。

 同社は、広く使われてきた上下シャッター以外の特殊シャッターに特化した専業メーカーだ。

 特許を持つ「上吊式横引きシャッター」は、KIOSKや地下鉄売店、ショッピングモールの店舗などで数多く採用され、横引きシャッター分野ではトップシェアを誇る。

 同社では定年がないどころか、採用する際にも年齢を問わない。

 昨年までは、平久守さん(94)が最高齢だった。78歳の時に採用され、熟練の技でシャッターの部品を作っていた。

 市川慎次郎(47)は自転車通勤だった平久さんのために、「雨の日には休んでもOK」などの配慮をした。こうして、平久さんは亡くなる2日前まで仕事を続けたという。

 現在、最高齢は金井伸治さん(81)だ。採用当時は76歳だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも