横引シャッター 市川慎次郎社長(1)戦力になる社員を年齢で切るのはもったいない

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 また、自社の社員たちと合う人柄なのかということも重視する。

「先日、面接した方はお断りしました。素晴らしい経歴だったのですが、お話の内容から、偉かったんだろうなという感じが伝わってきて、社員たちが気疲れすると思ったんですね」

 同社は高齢者以外にも、ワーキングマザーやがん患者といった肩身の狭い立場になりがちな社員にも配慮して、働きやすい体制を組んできた。

「そうした人たちを雇うのは当然戦力としてであって、決して小さな会社が生き残るためのパフォーマンスではありません。私は信念を持って、彼らを雇用しているのです」

 そこには、創業者である父・市川文胤から受け継いだ流儀がある。 =つづく

(ジャーナリスト・林美保子)

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