70歳からの失敗しない資産運用 ポイントは「増やす」より「減らさない」

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高齢者世帯の収支は赤字

 70歳以上の家計はどうなっているか。総務省の家計調査(22年)などから、その実態が見えてくる。

 世帯主が70~74歳の2人以上世帯で無職のケースだと、実収入は年金を中心に月あたり25万8359円。一方、実支出は28万3212円だ。支出の方が多く、家計は毎月2万5000円近い赤字になる。支出の内訳は食料が最も多く7万3287円、交通・通信費も3万2355円かかっている。光熱・水道代は2万4144円、保険医療費は1万5909円。年間の収支は約30万円のマイナスだ。

 75~79歳、80~84歳を見ても赤字。ほとんどの高齢者世帯は預金などの資産を取り崩さないと生活できない実態が浮かび上がる。

 資産があれば何とかしのげるかもしれないが、それだって長生きすれば底をつく。

 もっとも、無理な資産運用で老後資産を減らしては元も子もない。70歳からのマネープランは安全運転が基本だ。

 新NISAは売却益などに税金がかからない。一般の証券口座だと利益の約20%が税金として取られる。全く同じ取引なのに手元に残る金額が異なるのだから、NISAは使ったほうが得だ。

「ポイントは低リスク商品への投資です。証券会社によって、取引できる投資信託などは異なりますが、オススメは国債など債券重視型。50%以上を債券が占める投信が比較的安心です」(倉多慎之助氏)

 日経平均や米S&P500といった指数に連動する投信も低リスクで知られる。「オルカン(オールカントリー)」と呼ばれ、世界の株式に投資する投信は人気が高く、新NISAで取引量の急拡大が見込まれている。

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