色あせる新浪経済同友会の“先進性”…「活・原子力」提言で180度の方向転換

公開日: 更新日:

政界通(以下=政) 新浪剛史氏という財界でも先進的な発想を持つトップを持った経済同友会が、らしからぬ古い発想の主張を出したな。

財界通(同=財) 「活・原子力」と称し、原発新設への動きをすぐ始めるべきだとした20日の提言のことだな。

 そうだ、先進性が色あせる。

官界通(同=官) 同友会は福島原発で事故が起きた2011年に、原発を再稼働させる一方で再生可能エネルギーを推進する「縮・原発」を打ち出したのに、180度の方向転換だ。でも、それだけなら、岸田政権がすでにその方向を出しているから「二番煎じ」だ。

 5年後、10年後の日本のあるべき姿を議論し、提言してきた同友会なら、事故の可能性をゼロにできない原発などに依存せず、安全で新しいエネルギー源への研究や投資を呼びかけるべきではないか。

 再生エネルギーの拡充が、設備の建設候補地で地域住民の反対に遭うなどで進まず、コストもかかって電気代が高くなりがちなので、安い原子力をもっと使いたいというのが提案者らの本音かな。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった