色あせる新浪経済同友会の“先進性”…「活・原子力」提言で180度の方向転換

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政界通(以下=政) 新浪剛史氏という財界でも先進的な発想を持つトップを持った経済同友会が、らしからぬ古い発想の主張を出したな。

財界通(同=財) 「活・原子力」と称し、原発新設への動きをすぐ始めるべきだとした20日の提言のことだな。

 そうだ、先進性が色あせる。

官界通(同=官) 同友会は福島原発で事故が起きた2011年に、原発を再稼働させる一方で再生可能エネルギーを推進する「縮・原発」を打ち出したのに、180度の方向転換だ。でも、それだけなら、岸田政権がすでにその方向を出しているから「二番煎じ」だ。

 5年後、10年後の日本のあるべき姿を議論し、提言してきた同友会なら、事故の可能性をゼロにできない原発などに依存せず、安全で新しいエネルギー源への研究や投資を呼びかけるべきではないか。

 再生エネルギーの拡充が、設備の建設候補地で地域住民の反対に遭うなどで進まず、コストもかかって電気代が高くなりがちなので、安い原子力をもっと使いたいというのが提案者らの本音かな。

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