岸田首相「政治とカネ」集中審議で“説明責任”連発もやる気ゼロ…《質問の意味を理解している?》とツッコミ

公開日: 更新日:

 岸田文雄首相(66)と関係閣僚が出席し、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件など「政治とカネ」の問題をテーマに集中審議が行われた14日の衆院予算委員会。岸田首相は、政治資金規正法違反で会計責任者が逮捕・起訴された場合は議員も処分できるよう党則を改正する考えを明らかにした。

 自民、公明の与党議員から始まったこの日の予算委。当初は弁舌滑らかに答弁していた岸田首相だったが、「ゼロ回答」を連発し始めたのが立憲民主党山井和則議員(62)が質問に立った時だった。

■岸田首相は裏金の実態解明にヤル気なし

 山井氏は、自民党が13日に公表した裏金に関する「全議員アンケート」の結果を踏まえ、「大変な人数が裏金を何に使ったのか、実態は全くわかりません」として、安倍派幹部や二階俊博元幹事長(84)らを国会の政治倫理審査会(政倫審)に出席させるよう求めた。

 これに対し、岸田首相は「党として説明責任を果たすよう、尽くすよう促す」と答えたものの、政倫審の開催については「本人の意向を踏まえた上で、国会で判断いただくもの」とノラリクラリ。山井氏が「(政倫審に)反対しているのは自民党。総裁は岸田総理でしょう」と、リーダーシップを発揮するよう迫ったが、岸田首相は「説明責任を果たすことが大事」と繰り返すばかりで、取りつく島もなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  2. 2

    進次郎大臣は連日の視察とTV出演で大ハシャギ…ムチャぶりされる農水省は“ブラック企業化”のお気の毒

  3. 3

    ドン・キホーテが進次郎農相に異例の「直訴」…コメ流通は消費者ファーストではないのか? 識者が解説

  4. 4

    三井化学が石油化学事業を分社化…その先で描くのは過剰な同業他社との再編だ

  5. 5

    大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

  1. 6

    自公政権の無策で失われていく庶民の味…「カレー」「ラーメン」「焼き肉」「洋菓子」「ステーキ」すべて倒産件数最多

  2. 7

    進次郎農相「コメ卸業者が営業利益500%増」発言で飛び交う「価格カルテル」疑惑と「コメの先物取引」で懸念されていたこと

  3. 8

    6月15日に開催G7サミットはトランプ関税で「会議は踊る、されど進まず」状態に

  4. 9

    マツキヨココカラ×コスモス薬品 節約生活の味方ドラッグストア大手を比較

  5. 10

    「プーチン心停止で影武者代行」情報…訪中大失敗のストレス、ロ国内に広がる大統領5選は無理の空気

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも