株価4万円突破でナゼ?給料上がらず国民生活ジリ貧の悪循環…専門家は「賃上げ税制」危惧

公開日: 更新日:

 牛角やかっぱ寿司を展開する大手外食チェーン「コロワイド」は4日、今春闘で正社員約3500人を対象に賃上げを実施すると発表。賃上げ率は基本給を底上げするベースアップ(ベア)の平均3%と定期昇給を合わせて平均6%だ。過去最高水準だという。

■『賃上げ税制』は論外

「ベアに加えて定期昇給込みで4%超の賃上げを実現して、初めて物価上昇をカバーできるかどうか。大企業の中には7%以上の賃上げを表明しているところもありますが、中小企業は厳しい。岸田首相は『賃上げと成長の好循環』と喧伝していますが、賃上げした企業の法人税率を軽減する『賃上げ税制』は論外です。控除された法人税は血税で穴埋めされ、結局は国民の負担になる。大企業優先の税控除や補助金のバラマキをやめない限り、賃金がわずかに上がっても物価上昇に追いつかず、負担は増える悪循環です」(斎藤満氏)

 株高でも国民生活がジリ貧では好循環なんて「どこの国の話?」だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差