日銀“利上げ”もまさかの円安加速…早くも崩れたインフレ抑制シナリオとその後

公開日: 更新日:

海外の金融市場の投資家で「岸田る」が流行る意味

 実質賃金が22カ月連続マイナスなのは、現状の超がつく円安による輸入物価高が影響している。

 消費者の買い控えは深刻で、総務省が今月発表した1月の家計調査では、1世帯(2人以上)あたりの消費支出が、実質で前年同月比6.3%もの減少だった。

 インフレ退治が進まなきゃ、岸田首相が期待する実質賃金プラスは遠のく。4月末に期限を迎えるガソリン補助金も継続だろう。大手企業を中心とした大幅賃上げも、人件費増がさらなる物価高要因になるから、庶民にはダブルパンチだ。

「日銀が『伝家の宝刀』を抜いたのに、予想と逆の円安に振れてしまった。『利上げイコール円高』という教科書通りには行かず、利上げでインフレを抑えるシナリオは崩れた。消費者にとっては最悪です。予想外の円売りには、日本の政治状況がよくないことも影響している。海外の金融市場の投資家の間で『岸田る』という言葉がはやっているそうです。何かやっているように見えて、何もやっていない、という意味だそうです」(森岡英樹氏)

 まだまだ、苦しい買い控え生活が続く。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

  2. 2

    高市首相がどんなに反論しても…石油・ナフサ危機「6月に詰む」に現実味、トヨタ系企業からも悲鳴

  3. 3

    片山財務相&三村財務官コンビの為替介入に戦略なし 手の内ミエミエの投機筋はむしろ大歓迎という皮肉

  4. 4

    中東情勢、業績悪化、倒産増加…GW明けの日本経済にたちこめる暗雲

  5. 5

    経団連副会長に「三菱」が6人 三菱電機が「スリーダイヤ」グループで頭一つ出るか?

  1. 6

    実質賃金3カ月連続プラスは“春の夜の夢”…高市政権の場当たり的バラマキ政策で「円破壊」が進む

  2. 7

    高市首相が窮地…株・円・債権トリプル安で「追い込まれ補正予算」編成すら危うい八方ふさがり

  3. 8

    ナフサ危機が食料品流通も直撃! 包装資材不足で鮮度保てず、出荷さえできなくなる恐れ

  4. 9

    専門家は「無私の姿勢で組織を引っ張る人」と評価する「司馬遼太郎」のリーダー像が受け入れられなくなったのはなぜ?

  5. 10

    石油備蓄に奇妙な“二重基準”…1日の消費量が日本政府は「176万バレル」で国際基準は「336万バレル」のナゼ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  5. 5

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  1. 6

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  2. 7

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  3. 8

    大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

  4. 9

    「浜崎あゆみの父が見つかった?」と一部で話題に 本人がかつてラジオで明かしていた「両親の離婚」

  5. 10

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?