全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

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 販売店側ではこうした状況をどう見ているのか。関東新聞販売㈱の販売所の社長に聞いた。

■高齢化による閉店も

「販売店の経営は代々家族で引き継ぐケースが多いのですが、高齢化で後継者がいない販売店の閉店が増えています。部数の減少に、バイク配達でのガソリンの値上げ、配達員も早朝バイトは人件費が他のバイトより高くなければ確保できません。新聞社からの支援は減り、部数の減少やコスト上昇に自助努力しかないという厳しい状況に追い込まれています」

 新聞をためる整理袋さえ新聞社が作らなくなっているという。以前には新聞社から来ていたテーマパーク、展覧会、野球などの招待チケットの発行がなくなったのも部数減に影響か。

 かつてはニュータウンができれば新しい新聞販売店ができ、一気に販売部数が増えた。ところが、いまは住宅購入者に新聞を読まない若い世代が多く、営業にも足を運ばなくなったという。

 ネット媒体の情報発信や広告のネットシフトへの拡大で、新聞販売店の倒産・廃業が今後も懸念されると、先の友田氏がこう語る。

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