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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

米バイデン大統領が主張「日本経済が低調なのは“外国人嫌い”だから」のお門違い

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円安は追い風だが…

 日本は移民・難民の受け入れには消極的だが、「国益」に合致する外国人技能実習生は増え、訪日外国人も歓迎している。GW中の3日の昼下がり、東京・上野のアメ横では、中国は労働節の連休(5月1~5日)にあたり訪日客が多かったせいか、中国語が飛び交っていた。日本の成長戦略「観光立国」に「円安」はプラスだ。

 三越伊勢丹ホールディングスなど大手百貨店3社の4月の既存店売上高(速報)は、前年同月比で軒並み大幅プラス。訪日外国人は円安効果で母国より割安と見て高級ブランド品を購入し、売上高を押し上げた。伸び率は高島屋が16.3%、大丸松坂屋百貨店が13.5%、三越伊勢丹が11.3%。訪日客の購入額を示す免税売上高はいずれも3倍超で単月の過去最高を更新した。5月もこの勢いが続くだろう。

 1989年、バブル経済が崩壊。90年の為替相場は1ドル=160円だったが、95年に79円まで円高は進行した。2007年から11年にかけては124円から75円まで進み、「円高不況」といわれた。いまは「円安」阻止と時代は変化した。

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