「第2の堀井学」は誰だ?捜査はヨコタテどちらに伸びる?裏金香典疑惑に自民議員は戦々恐々

公開日: 更新日:

カネの使途は「宝の山」

「特捜部は裏金事件の捜査を通じて、かつてないぐらい国会議員の資金移動の実態を把握していると考えられます。一般的に国会議員の口座を“開ける”銀行捜査のハードルは高いですが、裏を返せば『宝の山』。堀井氏と同様のケースが他の裏金議員に見つかったとしても不思議ではありません。今回の疑惑は裏金が原資とされるだけに悪質ではありますが、罰金刑が関の山です。そう考えると、香典問題を入り口にして堀井氏のより重大な犯罪を明らかにすることが本丸とも考えられます。特捜部の捜査が『ヨコ』、すなわち他の議員に伸びるか、もしくは『タテ』、つまり堀井氏の別件に伸びるか、両方の可能性が考えられます」

 堀井氏の裏金香典疑惑の捜査だけで尻すぼみになる恐れはないのか。

「裏金事件で安倍派幹部を起訴できなかったなど、特捜部に対する世間の風当たりは強い。今月から検察の新体制がスタートしたこと、そして国会閉会から割と早い段階で強制捜査に乗り出したことを踏まえると、特捜部もやる気があるように見えます。罰金刑の軽微な犯罪をめぐって関係各所を一斉にガサ入れする異例の姿勢を見せただけに、香典事件だけで終わってしまっては『しょぼく』見えてしまう。それは検察としても避けたいところでしょう」(若狭勝弁護士)

 堀井氏の疑惑をめぐっては、確執がささやかれている秘書らが捜査に積極的に協力しているという。常日頃から秘書をないがしろにしている裏金議員は他人事じゃないゾ。

  ◇  ◇  ◇

●関連記事【もっと読む】裏金香典疑惑で雲隠れ…堀井学議員「サウナ潜伏」を追う 赤坂から歌舞伎町や六本木へ移動か…では、14歳から“サウナー”だったという堀井議員の行きつけ店などを詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変