入江工研 入江則裕代表(1)高い技術力、部品は宇宙探査機にも使われ水星に到達

公開日: 更新日:

 金属ベローズという特殊な部品の製造を主事業とし、その高い技術力で知られる入江工研。2代目社長を務める入江則裕(67)は、この聞き慣れない金属部品についてこう語る。

「金属ベローズとは、真空と大気を分ける役割を果たす蛇腹状の金属製部品で、頑丈さと柔軟性を兼ね備え、真空状態を維持しながら動きや伸縮を可能にする特徴を持ちます。主に半導体製造装置や宇宙開発分野で使用される特殊部品です」

 真空のような特殊な環境下では耐久性が非常に重要となるが、入江工研はそれを実現する高い技術力を有している。

「例えばですが、宇宙服の関節部分は動かないといけません。外は宇宙で真空です。この関節部分は絶対に破れたりしてはいけません。そのように、頑丈かつ柔軟性のある金属部品がベローズなのです」

 金属ベローズではないが、同社製の部品は宇宙探査機にも使われている。最も遠くまで行っている探査機は水星まで到達しているそうだ。

「水星は最高温度が500度で、最低はマイナス200度にもなります。そんな極限の環境でも耐えられなければなりません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明