入江工研 入江則裕代表(1)高い技術力、部品は宇宙探査機にも使われ水星に到達

公開日: 更新日:

 一方、入江社長自身は、父とは違う道を歩もうとした。大学では経営工学を専攻し、コンピューターに興味を持った。

「父を尊敬はしていましたが、機械工学は面白くなさそうで……。物理もあまり好きじゃありませんでした。どうせ兄が継いでくれると思っていましたから」

 大学卒業後、大手総合化学メーカーに入社。コンピューターシステム部門でSEとして働いた。しかし、当時は人材不足のため、24時間働きづめといっても大袈裟ではないほどの激務。7年で退職し、命の洗濯を兼ねて家族と南アフリカを旅した。

「そこで世界観がガラッと変わったんです。もっといろいろな世界を見たいと思い、1年間旅行に行ったりして遊びまくりました」

 この南アフリカでの経験が、後の入江社長の経営哲学にも大きな影響を与える。(つづく)

(ライター・いからしひろき)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明