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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

9.20同時発売「iPhone16」vs HUAWEI「三つ折りスマホ」の勝者は? カギを握るのは台湾企業

公開日: 更新日:

 ただ、米中関係悪化により、フォックスコンをはじめ台湾企業はベトナムの生産拠点を拡大、新設を次々と打ち出している。

■米国はわずか26社

 アップルが24年4月に公開した23年度サプライヤーリストによると生産拠点を中国にもつ同社サプライヤー数は156社と圧倒的で、2位台湾49社、3位日本42社、4位ベトナム35社と続き、米国はわずか26社である。米政権はこのような現実を理解しているだろうか。

 このリストには、新たにベトナム12社が掲載されたが、本社所在地の内訳は中国6社、台湾4社、米国とシンガポールがそれぞれ1社、そして12社全てが中国に生産拠点を有している。

 米国は、中国からの多くの輸入製品に高率な追加関税を課しているが、中国で生産された台湾、ベトナムなどのスマホなど電子機器にも高率関税を課していけるのだろうか。停滞気味の中国経済に影響を及ぼすこの問題が、米大統領選挙の争点にないのは不思議だ。

 iPhone16、Mate XTともに、20日から発売される。勝者はどちらか。複雑化するサプライチェーン、日本のアップルサプライヤーの電子部品株の動きに注目したい。

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