大手企業で「アルムナイ採用」が急増する背景…人材採用の新しい波に

公開日: 更新日:

「人材不足で自社の企業文化を理解し、業績に貢献してくれる社員を見つけることが難しくなるなか、アルムナイ活用は銀行や商社、メーカーで増えています。退職者を良く思わない以前の企業文化が大きく変わってきたということです」

 アルムナイは出戻り制度、カムバック採用、ジョブリターン制度といった望まない退職のケースや定年後の再雇用とは違い自主的に退職した社員。起業や転職を理由に「アルムナイ会」を立ち上げるOBが増えているが、退職後に元の会社に再就職するケースばかりではなく、互いのビジネスを支え合うことを目的に立ち上げたアルムナイ会は多い。

「大学が同窓会組織を持つように会社が同窓会組織を持つ。例えば大手出版社を退職した人が、元の出版社から仕事を持ってきて皆で分かち合うといった、ネットワークがビジネスを支える時代になりつつあります」(前出の常見准教授)

 大手商社のアルムナイ会のメンバーの年齢は40歳以下のいわば中堅幹部が多いが、迎え入れる企業にとって期待する一方、懸念もある。人事部にアルムナイ採用のチームを持つ大手自動車メーカーの幹部がこう述べる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは