「都議会自民党」裏金問題で罪に問われるのは会計担当職員のみ…立件迫るも結局“トカゲの尻尾切り”

公開日: 更新日:

「派閥裏金事件より酷いかもしれません。収支報告書の事務責任者は、都議会自民党の会派内に置かれている政務調査会の事務局長で、代々、都職員OBが定年退職後に就いてきた。都議と都職員には、派閥以上に明確な上下関係がある。都職員OBの立場で議員に盾突けるわけがありません。会計担当職員だけが起訴されるなら、貧乏くじを引いたとしか言いようがない」(都庁関係者)

 別団体なのに、国政でも地方議会でも同じ「中抜き」スキームを使うとは、自民党の裏金づくりが組織ぐるみだという証左だろう。いつまで事務方に責任を押し付け続けるのか。

 都議会自民党の収入不記載を刑事告発した神戸学院大教授の上脇博之氏がこう言う。

「『中抜き』ですから都議が自分たちで手口を決めなきゃやれませんし、事務方だけでできるとは到底考えられません。どう考えても組織的な犯罪。事務方だけが立件されるなら、検察の捜査が尽くされていない。今年もちょうど確定申告が始まる時期です。派閥裏金事件の1年前と同様の国民の怒りが巻き起こるでしょう。今夏の都議選や参院選まで影響するんじゃないですか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所