中国製AI「ディープシーク」は興味本位で使うとヤバイ? 政府も識者も“個人情報の扱い”に懸念

公開日: 更新日:

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏がディープシークを利用するリスクについて説明する。

「収集した情報は中国の安全なサーバーに保存するとディープシークは定めていますが、“法執行機関や公的機関またはその他の第三者とも共有することがある”と併記するなど、収集した個人、企業などの情報がどのように扱われるのかが不明瞭です。ややもすれば、収集した情報を中国政府に利用される懸念もあります」

 さらに、ディープシークは開発段階での「データやチップを巡っての問題点も指摘されている」と井上氏が続ける。

「ディープシークには開発段階でオープンAI社のデータを不正取得し、自社のAIを訓練した疑惑やシステムを動かすのに必要なチップの不正取得についても疑念を持たれています。将来的には、それらが知的財産権を巡る紛争となり、突然、利用できなくなることも考えられます。話題になっているからといって、安易に利用するのは控えた方がいいかもしれません」

 欧州各国はすでにディープシークに対して個人情報の取り扱いなどの情報提供を求めている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか