中国製AI「ディープシーク」は興味本位で使うとヤバイ? 政府も識者も“個人情報の扱い”に懸念

公開日: 更新日:

 米・オープンAI社の「チャットGPT」などをしのぐ性能を持つAIを10分の1以下の費用で作成──。中国製AI「DeepSeek」(ディープシーク)が、世界中から注目を集めている。

 アプリの発表を受け、先月27日のニューヨーク株式市場は過敏に反応。AI向け半導体の圧倒的シェアを持つ「エヌビディア」の株価は17%減と大幅に下落し、1日で約6000億ドル(約92兆円)の損失を出すなど市場に衝撃を与えた。

「チャットGPTと同等の機能を安価に利用できるディープシークは世界各国で話題となり、日本の無料アプリのダウンロードランキングでも上位を維持しています。ですが、ディープシークには開発元の中国に関する不都合な質問をすると、都合の良い回答をしたり、返答しないなどの問題点もあります」(経済紙記者)

■あたり前のことをねじ曲げてしまうのがディープシーク

 先月31日に行われた衆院予算委員会で自民党小野寺五典政調会長は、「(領土問題など)当たり前のことをねじ曲げてしまうのがディープシークだ」と発言。また、平将明デジタル相は「個人情報の取り扱いに関して懸念がある」と、各省庁での利用に関して注意喚起を行い、林芳正官房長官も国民の利用に関して「留意いただきたい」と呼びかけている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理