「私はTikTokが好きだ」…米トランプ大統領が一転、売却期限を90日間延長した理由と先行き

公開日: 更新日:

 安全保障上の懸念から、第1次トランプ政権時代に米事業の売却命令が出されていた中国発の動画投稿アプリ「TikTok」を巡る動きが激しい。

 バイデン政権下の昨年4月には米議会が「TikTok」規制法案を可決し、売却か禁止を求める新法が成立。これを受け、「TikTok」の親会社である中国企業・字節跳動(バイトダンス)が「新法は違憲である」と米政府を提訴していたが、今月17日、最高裁が請求を退け、19日に新法が発令された。

 ところが新法発令直前になって、トランプ大統領が事業売却期限を90日間延長する方針を示したのだ。

「安全保障上の理由から、元々はTikTokに対して批判的だったトランプ大統領ですが、大統領選に向け、若者の支持層拡大のため、昨年6月にTikTokのアカウントを開設。わずか4日間で登録者が540万人を超えるなど、選挙戦で有効利用してきました」(外信部記者)

 それ以降、トランプ大統領はTikTokに対する態度を一変。大統領選後の昨年12月中旬にはTikTokの周受資CEOとフロリダで面会し、「TikTokに少し好感を持っている」などと発言していた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ビジネスのアクセスランキング

  1. 1

    クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(1)プロフェッショナル人材の生涯価値の向上を掲げて全面サポート

  2. 2

    ロピア(上)カトパンの夫が社長就任後に急成長 イトーヨーカ堂の7店舗を手に入れる

  3. 3

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白

  4. 4

    クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(6)事業は「ロマンと算盤」のバランス 消滅危機のサガン鳥栖の再生へ

  5. 5

    クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(3)“天才”ジェームス三木の企画を前に悟った、努力だけでは埋めがたい領域

  1. 6

    ダルトンがあすか製薬へのMBOを断念…最高投資責任者が送っていた無礼なメールと素人じみたミス

  2. 7

    スノーピーク(上)キャンプブームを読み違え業績悪化

  3. 8

    クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(2)次に通らなかったやめる…すべてつめ込んで書き上げた“勝負企画”

  4. 9

    キコーナ 木下春雄会長(1)パチンコ店業界3位のグループを率いる創業者の紆余曲折

  5. 10

    クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(4)フリーランスの権利とギャラを守るために90年に29歳で創業

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  4. 4

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 7

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 10

    まだ無名の「アマNo.1サウスポー」評価爆上がり!23日ドラフト「外れ1位」なら大争奪戦も…