「サトウのごはん」は17品目終売 深刻コメ不足にあちこちから悲鳴…卸売業者が訴える倒産続出の危機

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 コメ需給逼迫の影響はとどまるところを知らない。サトウ食品(新潟市)は24日、パックご飯「サトウのごはん」のうち17商品を販売終了すると発表した。同社は「更なる生産効率化」が目的だとし、コメが足りていないわけではないとしている。とはいえ、都内のコメ卸売業者からは「大手食品メーカーでさえもコメの調達がうまくいっていないのでは」との声が聞かれた。

 昨夏の「令和の米騒動」以降、コメの高騰が止まらない。スーパーのコメ平均価格(5キロ)はついに4000円を超え、昨年のほぼ2倍にまで値上がりした。消費者があえぐ一方で、苦しんでいるのは卸売業者も同じだ。創業100年を超える栃木県の老舗コメ卸売業者「平石屋吉田商店」が先月、コメ不足や価格高騰の影響で事業を断念。自己破産申請の準備に入った。

 冒頭の卸売業者はコメ不足の状況を強調しつつ、窮状をこう訴える。

「とにかくコメが足りず、在庫が尽きないか心配しながらやっています。契約している飲食店などに卸す分もあるので、在庫のコメを売りたくても売りに出せない状況です」

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