米国株の低迷で注目…堅調に推移するドイツ株での分散投資は選択肢の一つに

公開日: 更新日:

 今回、基本法の改正によって財政規律が緩和され、国防費の増額が可能になった。また、インフラ投資向け基金も創設されるという。

 こうしたドイツの方針転換が投資家の期待を集め、ドイツの株式市場は堅調に推移。ドイツの代表的な株価指数であるDAXは直近1年間で約16%上昇している。仮に「インデックスファンドDAX」(ドイツ株式)で3月までの1年間、積み立て投資をしていた場合、リターンは約2%だった計算だ。前述のオルカンと比較すれば、リターンの差は約11%となる。

 欧州全体ではどうか。「フィデリティ・欧州株・ファンド」に3月までの1年間、積み立て投資していた場合のリターンは▲約11%。分散投資するならドイツ株の方が期待できそうだ。ネット証券なら、ドイツ株ETFの積み立て投資も可能だ。「iシェアーズMSCIドイツ ETF」は、「MSCIドイツ・インデックス」に連動するETF。米国以外へ分散投資を検討すべき時期かもしれない。

(ジャーナリスト・向山勇)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」