米国株の低迷で注目…堅調に推移するドイツ株での分散投資は選択肢の一つに

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 今回、基本法の改正によって財政規律が緩和され、国防費の増額が可能になった。また、インフラ投資向け基金も創設されるという。

 こうしたドイツの方針転換が投資家の期待を集め、ドイツの株式市場は堅調に推移。ドイツの代表的な株価指数であるDAXは直近1年間で約16%上昇している。仮に「インデックスファンドDAX」(ドイツ株式)で3月までの1年間、積み立て投資をしていた場合、リターンは約2%だった計算だ。前述のオルカンと比較すれば、リターンの差は約11%となる。

 欧州全体ではどうか。「フィデリティ・欧州株・ファンド」に3月までの1年間、積み立て投資していた場合のリターンは▲約11%。分散投資するならドイツ株の方が期待できそうだ。ネット証券なら、ドイツ株ETFの積み立て投資も可能だ。「iシェアーズMSCIドイツ ETF」は、「MSCIドイツ・インデックス」に連動するETF。米国以外へ分散投資を検討すべき時期かもしれない。

(ジャーナリスト・向山勇)

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