定食チェーン大手3社が軒並み店舗数減…業績改善でも厳しい未来予想図

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 大手チェーンの定食屋業態が苦戦している。

 大戸屋ホールディングス(HD)の2019年3月期末時点における国内店舗数は直営146、フランチャイズ(FC)207の計353だったが、25年3月期末時点で直営149、FC161の計310店舗まで減少した。コロナ禍では業績が大幅に悪化し、20年9月にコロワイドが同社を子会社化。セントラルキッチンでの1次加工を導入するなど、コロワイド傘下で効率化を進めている。

 FCに詳しい外食関係者によると「大戸屋はコロナ禍以前から、直営店でさえ儲からない状態が続いていた。利益率の低い業態と認識され、既存のFCオーナーも離れていった」という。

 19年3月期の決算は国内直営事業が1.8億円の赤字だった一方、国内FC事業は10.1億円の黒字だ。本部が手本を示せなければ、FCの加盟希望者が集まるはずもない。

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