「I'm donut?」が火付け役に…高単価でも売れる健康志向ドーナツで第3次ブーム到来!
ドーナツ専門店「I'm donut?(アイムドーナツ)」が盛況だ。10月にオープンした渋谷宮益坂店には行列ができ、土日の午後は1時間待ちも珍しくないという。菓子パンに使うブリオッシュ生地を採用し、通常のドーナツと比べてやわらかい「生ドーナツ」を提供している。
アイムドーナツはベーカリーを経営する事業者が2022年3月、中目黒に1号店を開いたのが始まり。現在は都内を中心に店舗を拡大中。SNSでも話題になり、「第3次ドーナツブーム」の火付け役とされる。
第1次ブームは、06年の米クリスピー・クリーム・ドーナツの日本上陸に始まる。アメリカらしい色鮮やかで甘みの強いドーナツを提供。1970年代以来、国内市場はミスタードーナツ(ミスド)1強だったが、消費者に受け、ピーク時には全国64店舗まで拡大した。だが、16年には44店舗まで縮小している。
「当時の商品は日本人には甘過ぎた。コーティングで重たさもあった。価格差も影響したと考えられる。ミスドの商品は100円台前半だったが、クリスピー・クリームは200円前後で提供。消費者は話題性で訪れており、習慣的に行く店にはならなかった」(飲食業界関係者)


















