菓子類の小売金額が4兆円突破だが…増収を手放しで喜べないメーカーの懐事情
「価格や量を重視するPB(プライベートブランド)商品に加え、物価高に対応した健康志向やプチ贅沢志向の商品が売れている。特に若年層や女性の需要が顕著で、昼時にパンやおにぎりと合わせて買う客が目立つ。都市部ではインバウンドによる消費も大きい」
宣伝広告でアイドルの起用が相次いだことも影響しているという。不二家は20年9月以降の5年間、テレビCMで「Snow Man」を起用。ケーキ店のほか、「カントリーマアム」の売り上げに貢献したようだ。ロッテもBTSなど韓国アイドルを起用する。
一方で、お昼時の需要が伸びているように手放しで喜べない事情もある。
「食事の代替として菓子類を選ぶ人が増え、ビスケットやチョコ、グミなど腹の膨れやすいものが売れている。外食が1000円を超え、弁当も500円を上回るなか、菓子類を組み合わせれば1食500円以下に抑えることができる」(食品スーパー関係者)
売り上げは好調だが、インフレによるコスト増が各社を圧迫している。
コロナ禍以降、カルビーの営業利益率は10%台から9%台に低下し、今期は7.7%の見込み。江崎グリコも原価・人件費などの上昇により営業利益率は以前の5%台から2%台に減少。明治ホールディングスの食品事業も同9%から8%に減少した。


















