街の本屋ついに1万店割れ…その一方で「ニュービジネス書店」が増加の背景
書店は苦しい経営環境が続いている一方、意外なことに書店の倒産件数は縮小している。帝国データバンクの「書店の倒産動向」(25年1~5月)では、書店の倒産は1件と、前年同期の11件を大きく下回り年間でも8件と過去最少ペースだ。同社情報統括部の担当者が言う。
「24年度の本屋の業績は34.4%が赤字で減益を含めた業績悪化企業は58.3%と6割に迫っています。書店経営は引き続き厳しい状況が続いていますが、書店に新たなビジネスモデルを目指す動きが出てきています」
そしてこう続ける。
「文具や雑貨コーナーを拡大したり、大手雑貨店との共同出店やカフェの併設、学習塾との共同サービスといった、本の販売店から交流拠点、休憩施設として長時間顧客が過ごせる、付加価値を付けた『滞在型』の売り場を目指す本屋が増えてきています」
書店はすでに単なる本の販売から新たな価値を付けたニュービジネスへ転換しつつある。本との出合いを創り、育む知の地域づくりを目指すNPO法人「本の学校」(理事長・柴野京子上智大学文学部教授)が開催する書店開業講座の受講者は急増中、書店を開業したい人は多いのだ。


















