(2)通貨の価値とは? 直径3メートル、重さ5トンの石がおカネとして通用したワケ
これらは自分も物々交換の相手も、石が通貨として価値があると信用しているから交易が成立するわけです。そして、現在のおカネも基本的には信用から成り立っています。
例えば1万円札は紙を印刷しただけですから、透かしなどの特別な技術があるとはいえ、製造費は20円程度といわれます。しかし、その500倍もの価値があるのは、日本政府、日本銀行を国民が信用しているからです。逆に政府や中央銀行に信用がなければ、通貨の価値は減少してしまいます。
アフリカにジンバブエという国があり、経済政策の失敗や政府の国民への弾圧から信用を失い、激しいインフレーションが起きてジンバブエ・ドルの価値は激減しました。2015年には1米ドルが実に3京5000兆ジンバブエドルになっており、事実上、機能しなくなりました。外国人観光客のお土産向けに100兆ジンバブエドル札が売られたこともありましたが、国民は米ドルのほか、お釣りにお菓子を使うこともあったと伝えられたほどです。
よく、日本経済が破綻する、ハイパーインフレーションが起きるなどとの意見を耳にしますが、そこまで日本政府・日本銀行の信用がなくなった場合は、外貨預金をしていても封鎖されるでしょうし、国内の治安は急速に悪化。おカネのことを心配するなら犯罪で儲けようという人が続出するでしょう。


















