著者のコラム一覧
榊淳司不動産ジャーナリスト・榊マンション市場研究所主宰

1962年、京都生まれ。主に首都圏のマンション市場に関するさまざまな分析や情報を発信。「マンション格差」(講談社現代新書)をはじめ著書多数。

(1)必要なのは「目利き力」 AIからマイナス情報は得られない

公開日: 更新日:

■資産価値の基本は「駅」「徒歩距離」

 新築マンションの場合は、売り主のディベロッパーがマイナス情報を嫌う。「○○マンションは将来値下がりの可能性がある」などという情報がネットに流れれば、売れ行きが鈍ること必定。だから、日頃からネットを監視してマイナス情報を極力排除する努力を惜しまない。

 その結果、ネット空間にはマンション個別のマイナス情報はほとんど存在しなくなる。マイナス情報が存在しないから、AIはプラス情報を収集・分析して回答を導き出す。

 プラス情報ばかりを示されても、客観的な判断はできない。だから、多くの人は迷う。

 AIがマンション選びにとって大して役に立たない以上、判断基準は伝統的な「目利き」の力を尊重するしかなくなる。

 といっても、それはさほど難しくはない。首都圏のマンションの資産価値は基本「どの駅から徒歩何分か」で決まる。

 人気の高い、誰もが知っているような駅から近ければ近いほど、資産価値は高い。誰も知らないような駅や、徒歩11分以上も離れているマンションの資産価値は低い。

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