食材偽装の罰則強化 行政の怠慢で奪われる庶民のプチ贅沢

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 罰則強化は、役所の怠慢という批判をかわすための“目くらまし”にすぎないのだ。経済ジャーナリストの岩波拓哉氏がこう言う。

「耐震偽装の時も、規制強化で住宅着工件数が激減し、業界は大パニックに。小さな不動産、建設会社がバタバタ潰れた。工期も大幅に延び、そのぶんのコストをかぶったのは消費者です。食材偽装も似たような感じで、伊勢エビやアワビ、和牛など高級食材の価格がすでに高騰している。大量に買い占めたり、料金に転嫁できる高級ホテルはいいでしょうが、本物志向で良心的な街の小さな飲食店ほど値上げもできず、ジワジワと経営が圧迫されていきますよ」

 そこそこの料金で食べられていたブランド豚や鳥も高級店に全部持っていかれ、いずれ食べられなくなるかもしれない。近所にある「信州そばの店」から、ある日突然、「信州」の文字が消えてア然、なんてことも起こり得る。庶民のささやかな贅沢(せいたく)がどんどん奪われていく。

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