号泣県議に公金流用を手引き? 兵庫県議会の怪しい過去
幕引きを急いだ感は否めない。野々村竜太郎県議(47)が不自然な日帰り出張を繰り返すなどして3年間で約800万円の政務活動費を得ていた疑惑で揺れる兵庫県議会。7日の会派代表者会議で対応を協議したのだが、出てきた結論に驚いた。「説明責任を果たせないなら辞職しなさい」なんてユル~イ内容だったからだ。
ウソをついて、数百万円もの公金をフトコロに入れていた疑いがあるのだ。県議会は偽証罪に問える「百条委員会」を設置し、公開の場で野々村県議をガンガン追及するべきだろう。
実は兵庫県議会で政務活動費の不正受給が問題になるのは今回が初めてではない。「市民オンブズマン兵庫」の調査では、04年度、県議23人が「車のリース代」として政活費(当時は政務調査費)を支出していたほか、「事務所の看板修繕費」「携帯電話使用料」「CATV・NHK受信料」などにも充てていたことが発覚。06年には「車のローン」で約110万円を支出していた県議が県警に書類送検されている。いわば「不正受給」の“常習議会”だ。それがまた性懲りもなく、同じ疑惑で大騒ぎになっているのだから、県議会は本気で反省していないか、有権者をバカにしているかのどちらかだろう。