不正の証拠続々 加計問題は初めから“ありき”のデキレース
首相官邸での対応者は残念ながら黒塗りだが、安倍首相と密談していた可能性が高い。その日の「首相動静」を見ると、今治市幹部が訪問した時間に、安倍首相は、下村文科相、山中文科次官を官邸に迎えている。つまり、大学設置の用がある今治市職員と、文科行政の両トップ、そして安倍首相が同じ時間に官邸にいるのだ。
■15年4月には今治市幹部が官邸訪問
同じく6日、もう一つ“加計ありき”だった証拠が見つかった。昨年11月9日の「国家戦略特区諮問会議」に対応するための「想定問答集」だ。民進党が公表した。会議に出席予定の松野文科相向けに作成された文書である。官邸に憤る文科省役人が民進党にリークしたとみられるが、驚くべき内容だ。
この時点では、加計学園の今治市のほか、京都産業大学も獣医学部新設に手を挙げていた。ところが、問答集にはこんな記述があった。