山田裕貴、“気持ち”を考え続けて撮影に挑んだ。W主演の堤真一に「恥ずかしくて聞けないこと」とは?

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コクハク

 太平洋戦争末期の沖縄で、アメリカ軍に追い詰められて木の上に身を潜めた日本兵が、終戦を知らないまま2年間にわたって潜伏生活を送ったという実話を基にした、井上ひさしさん原案の舞台を映画化した『木の上の軍隊』が公開中。

 本作で主演を務めた山田裕貴さんに、ダブル主演の堤真一さんへ撮影時には聞けなかったことを「コクハク」してもらいました。

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植樹したガジュマルの樹にびっくり

――ふたりが身を潜めたガジュマルの樹の存在感がすごかったです。この作品のために植樹したものだそうですね。
 
 周りも植物で埋め尽くされていたので、本当に森に見えました。「公園の一角をお借りして作ったんです」と言われましたけど、森にしか見えなかったので、ビックリしてリアクションできませんでした。とにかくすごいなと思いました。

――そこでお芝居することでの影響はありますか?

 セット撮影との違いはあると思います。ハエも止まってくれるし(苦笑)。虫が苦手なので本当だったらイヤですけど、それが全然気にならなくなってくて。風を感じられるし、ちゃんと夜も感じられる。やっぱり本物を使ってるって大事だなと思いました。

考えて考えて、考え続けながら撮影に挑みました

――今年は太平洋戦争終結から80年ということもあり、映画も戦争を扱った多くの作品が公開になります。

 これも戦争を題材にしている映画ですし、戦争について知ることはいいし勉強するのもいいけれど、無知なまま僕自身が戦争について語るのは違うなと思っていて。銃弾が飛び交っているところを生きたわけではないですし。彼らがどういう思いだったんだろうかと、考えて考えて、考え続けながら撮影に挑みました。

 いま、日本には戦争はないけれど、平和かというとそうは思わないし。銃や戦車や爆弾を使わなくても、傷つけあうこともやっている。「戦争とは」と言われるとなんと答えていいか分からなくなるけれど、この作品をきっかけに、またいろんなことを考えています。

堤真一への「コクハク」恥ずかしくて聞けないこと

――堤真一さんとのW主演作です。今だから言える「コクハク」はありますか? 実は撮影中に聞きたかったんだけど、聞けなかったこととか。

 僕のクランクアップの撮影が、海のシーンでした。堤さんが来てハグしてくれたんですけど、そのとき堤さんの目が涙でちょっとうるうるしてたんです。それが、役の表情のままだったのか、ふたりでこの作品をやり遂げたこと、僕に対しての「うるうる」だったのか、そのことを聞いてないんですよね。

――堤さんの目が。

 聞いてないというか、恥ずかしくて聞けないですよね。だからどっちだったんだろうなと心の中で思っています。

――山田さんへの思いと、役の気持ちと、両方あるかもしれませんね。

 ちょっと分からないんですけど。恥ずかしくて聞けないです。

夢見がちな幼少期、傘を広げてダイブ!したけど…

――最後に読者向けへ向けて、本作とは関係のない、山田さん自身の秘密をひとつ「コクハク」してもらえませんか。

 いまもそうですけど、僕は、昔からドリーマーでした。夢見心地な男の子で、幼稚園ぐらいのときに飛べると思って、階段の上から傘を広げて持って飛んだんです。当たり前なんですけど、一瞬ふわ~って浮いてから落ちて倒れて。そのまま僕、何事もなかったように立ち上がったんですけど、母が悲鳴をあげながら駆け寄ってきて。

――心配ですよね。

 実は頭の後ろから血が!

――うわ! でも血が出たほうがいいともいいますね。結果、大事にはいたらなかったということでしょうか。

そうですね! まあ、近くに母がいてくれてよかったと言う話です(笑)。

(ヘアメイク:小林純子 スタイリスト:森田晃嘉)

映画『木の上の軍隊』概要

映画『木の上の軍隊』は新宿ピカデリーほか全国公開中
(C) 2025「木の上の軍隊」製作委員会
●公式サイト https://happinet-phantom.com/kinouenoguntai/

チェキプレゼント応募要項

 山田裕貴さんのサイン入りチェキを1名にプレゼントいたします。

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 2025年8月22日(金) 23:59

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※当選者の発表は当選DMをもってかえさせていただきます。 また、当落に関するお問い合わせはお答えできかねますので予めご了承ください。

(望月ふみ)

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