近藤大介
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近藤大介「週刊現代」編集次長

東大卒、国際情報学修士。講談社で中国を中心に取材を続け、現在「週刊現代」編集次長。明大講師も務める。新著に「未来の中国年表」。著書多数。

補助金で急成長 “2頭の馬”に迫る新興「寧徳時代」の快進撃

公開日:

「中国経済は2頭の馬が牽引している」といわれる。アリババの馬雲(ジャック・マー=53)会長と、テンセントの馬化騰(ポニー・マー=46)CEOだ。だが、今年上半期はこの「2頭の馬」以上に中国で注目を集めた経営者がいる。曽毓群(ロビン・ゼン=50)。福建省で2011年に創業した寧徳時代(CATL)の会長である。

 寧徳時代とは何だか広告会社のようなネーミングだが、リチウムイオン電池メーカーである。昨年、創業わずか6年にして、パナソニックを抜いて世界一のリチウムイオン電池メーカーにのし上がったのだ。昨年の販売量は、寧徳時代が11.84ギガワット時、パナソニックが10ギガワット時、中国最大の電気自動車メーカーの比亜迪集団(BYD)が7.2ギガワット時である。

 中国の経済紙記者が語る。

「習近平政権は、世界でガソリン車の時代を終焉させ、電気自動車時代に様変わりさせることによって、21世紀の自動車産業の主導権を握ろうとしています。その電気自動車の生命線といえるのがリチウムイオン電池。これまでパナソニックの寡占状態が続いてきた市場を、寧徳時代やBYDなどに手厚い補助金を出すことによって、中国企業中心の市場に一変させようとしているのです」

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